ご相談背景・課題
うなぎ処山美世様は、創業112年の歴史を持つ老舗うなぎ店として、松江・境港エリアで長年地域のお客様に愛されてきました。近年はInstagramを中心にSNS発信にも積極的に取り組まれており、うなぎにまつわる豆知識や調理の裏側を発信するコンテンツが大きな反響を呼んでいます。
一方で、オンライン販売の窓口となるECサイトは旧来のままで、せっかくSNSで獲得した興味・関心を購買につなげる導線が十分に機能していないという課題がありました。特に、ギフト需要や遠方のお客様からの注文増加が見込める状況にもかかわらず、サイトのデザインや操作性がその期待に応えられていない状態でした。
「112年の歴史と職人の技をオンラインでも正しく伝え、信頼して購入してもらえるECサイトにしたい」というご要望のもと、今回のリニューアルプロジェクトがスタートしました。
制作アプローチ
まず、現状のECサイトが抱える課題を整理するところからプロジェクトをスタート。SNSでの発信力と、ECサイトの購買転換率の間に生じているギャップを埋めることを最優先のテーマとして設定しました。
Instagramで反響を呼んでいる「うなぎの豆知識」「調理の裏側」といったコンテンツ資産を活かし、ECサイト上でも”買う前に山美世のことを好きになってもらう”体験設計を意識。単なる商品一覧ページではなく、老舗の歴史・職人のこだわり・素材への向き合い方が自然と伝わる構成へと再設計しました。
また、ギフト需要や遠方のお客様を意識した導線の整理にも注力。「誰かに贈りたい」「地元を離れても山美世のうなぎが食べたい」というニーズに応えるため、ギフトページの独立設計と、スマートフォンからでもストレスなく購入完了できるUIの改善を並行して進めました。
デザイン・機能面のポイント
老舗の信頼感をビジュアルで表現 創業112年という歴史は、山美世様の最大の強みです。写真・色調・タイポグラフィの選定において、”老舗らしい品格”と”現代のECとしての見やすさ”を両立することを意識。職人の手仕事や素材の質感が伝わる写真表現を軸に、見ているだけで信頼感が醸成されるデザインに仕上げました。
SNS連携を意識したビジュアル統一 Instagramで培ってきたブランドイメージとECサイトのデザインに乖離が生じないよう、トーン・マナーを統一。SNSから流入したユーザーが「同じ山美世だ」と自然に感じられる一貫性を設計し、SNS→サイト→購入というスムーズな流れを実現しました。
ギフト需要に特化した導線設計 贈り物需要は遠方顧客からの注文と並ぶ重要なターゲットです。ギフト商品を独立したカテゴリーとして整理し、用途・予算・シーン別に選びやすい構成を採用。「誰かに贈りたい」という気持ちに寄り添うページ設計で、購入決定までの迷いを最小化しました。
スマートフォン購入に特化したUI SNSからの流入はほぼスマートフォン経由であることを踏まえ、モバイルファーストで全体のUIを設計。商品画像の見せ方・カートへの導線・決済フローのステップ数を最適化し、直感的に購入完了できる操作性を実現しました。
商品ストーリーページの新設 産地・仕入れへのこだわり・調理工程など、Instagramで反響を呼んできたコンテンツをECサイト内にも展開。「なぜ山美世のうなぎなのか」を丁寧に語るストーリーページを新設し、価格ではなく価値で選んでもらえる設計を追求しました。
担当者コメント
創業112年という歴史は、それだけで強力なブランド資産です。しかし、その価値がオンラインでは十分に伝わっていなかった——今回のプロジェクトはその課題に正面から向き合うリニューアルでした。
山美世様がInstagramで積み上げてきた「うなぎへの深い知識」「職人としての誠実さ」「地域への愛着」は、すでにフォロワーの心をつかんでいます。そのコンテンツの力をECサイトでも活かし、”知って、好きになって、買う”という自然な流れを設計することが今回の核心でした。
老舗の品格を損なわず、現代のユーザー体験として成立させる——そのバランスを丁寧に追いかけた制作になったと感じています。山美世様の味が、より多くの方のもとへ届くきっかけになれば幸いです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クライアント | うなぎ処山美世 |
| カテゴリー | ECサイトリニューアル |
| 業種・業態 | 飲食・食品通販(うなぎ専門店) |
| 公開URL | https://yamamise.com/shop/ |

